今日は、とても嬉しいご報告です。
2026年9月22日、鎌倉芸術館で開催された
「HE LEI KĀHELE FESTIVAL 2026 LEI COMPETITION」に初めて出品し、
なんと…… 2位をいただきました!
初めてのレイコンペティションへの挑戦。
会場には本当に素晴らしい作品が並んでいて、展示を終えたあとは「みんなすごい……!」と、ドキドキが止まりませんでした。
そんな中でいただいた、SECOND PLACE

嬉しい気持ちと同時に、ここまで悩みながら制作してきた時間が一気に蘇ってきました。
本気で向き合った、今回の挑戦。
今回のブログでは受賞のご報告とともに、一つのメレ(楽曲)からイメージを膨らませ、花材を選び、試作を重ねながら、どのようにこのレイを作り上げていったのかもご紹介したいと思います。
初めてのレイコンペティションに挑戦

今回のテーマは、このイベントの主催者であるKuana Torres Kaheleさんのメレ(楽曲)から1つ選び、そのメレに合うレイを作るということでした。
そして私が選んだメレは「ʻIhikapalaumaewa」イヒカパラウマエヴァ。
ʻIhikapalaumaewaとは、マウイ島の古代の名前だそうです。
歌詞には、美しい大地、心地よく吹く風、揺れる椰子の葉、島を満たす香り、マウイの上にかかる虹、そしてʻĪao(イアオ渓谷)の風景などが描かれています。
今回のレイ作りは、まずこのメレを学び、そこに描かれている風景をイメージするところから始まりました。
ハワイ語はフラで学んだ程度ならわかるけど、それじゃあ全然レイに落とし込めないし。
そこで、ハワイ語の講師である長島真紀子先生にレッスンをお願いし、メレを深掘りして学ぶことができました。
私にとって、マウイ島はとても思い出深い場所でもあります。
新婚旅行で訪れたマウイ。
そして子どもたちが生まれ、家族4人になってから初めて訪れたハワイもマウイでした。
特にʻĪao渓谷には、家族で訪れた大切な思い出があります。
だから今回は、ただ「マウイらしいレイ」を作るのではなく、
メレに描かれているマウイの自然と、自分自身のマウイでの記憶を一本のレイに編み込みたい。
そんな思いで制作を始めました。
メレの世界を一本のレイに

イメージが固まってきたら、次はそれを実際の花材へと落とし込んでいきました。
花材の仕入れは、練習の段階で何度か購入している、はなどんやアソシエさんから仕入れました。
本当は直接市場へ行き、実際に見て仲卸で購入できたら良いのですが、時間をかけて早朝行くことが難しく、私にとってはネットで購入できることがとてもありがたかったです。
日にちを指定し、しっかり水についた状態で届きます。
配送されてくる花だと心配な点が多いと思いますが、とても新鮮な花で、レイを作るのには問題なく使えましたし、画面上ではありますがゆっくり花選びができます。
さらに種類によっては5本から買えるものもあり無駄なく注文できるのもありがたいです。
コンペでは、使用する花材だけでなく、メレのどの言葉からイメージしたのか、そしてなぜその花材を選んだのかをまとめたキャプションシートも事前に提出しました。

花の色や形だけではなく、葉の動きや質感、そして香りまで。
「このメレの世界を、どうしたら一本のレイで表現できるだろう?」
一つひとつ考えながら花材を選んでいきました。
ライムグリーンの紫陽花や鮮やかなグリーンのスプレーマムには、マウイの美しい大地や植物の生命力を。
繊細なタバリアファンには、マウイを吹く優しく心地よい風を。
ユーカリの自然な香りには、歌詞に描かれている島を満たす香りを重ねました。
そして今回、特にこだわった花材の一つがミスカンサスです。
歌詞に登場する、マウイの上にかかる虹。
それを色とりどりの花でそのまま表現するのではなく、縞模様のミスカンサスが描く曲線で虹のアーチを表現しました。

さらに、深いグリーンの葉にはʻĪao渓谷の奥行きを。
茶褐色のネベリアやシルバーグリーンのダスティミラーには、力強い崖や岩肌に映る光と影をイメージしました。
メレの中に描かれている風景を、一つひとつ花材に置き換えていくような制作だったと思います。
もちろん、最初から思い通りにできたわけではありません。
実際に試作してみると、
★全体が少し暗く見えるかな?
★黒い布の上に展示したら、グリーンが沈んでしまわないかな?
★虹を表現したミスカンサスは、どのくらい見せたらいい?
と、気になるところが次々と出てきました💦
そこから花材を足したり、色のバランスを考え直したり、ミスカンサスの高さを調整したり。
何度も試しながら、少しずつ自分が思い描いていたレイに近づけていきました。

そして、本番用の花材で完成したレイ。

完成したときには、「今の自分にできることは全部やった!」そんな気持ちでした。
そして、SECOND PLACE!


迎えたコンペ当日。
完成したレイを、会場の黒い布の上に展示しました。
実際に展示してみると、心配していたグリーンもきれいに浮かび上がり、シルバーや茶褐色の花材もアクセントになってくれました。
でも周りを見ると、本当に素晴らしい作品ばかり。
それぞれに個性があり、花材も表現方法もさまざまで、
「これはどうなるんだろう……」と、結果が出るまでドキドキ。
そして結果発表の時間。
レイコンペティション SECOND PLACE私の名前が呼ばれ、緊張の中、登壇し表彰していただきました。
初めての挑戦で2位という結果をいただくことができ、とても嬉しかったです。

Tomo Bloemを始めて3年。
大好きなハワイと花に関わる仕事を続けてきて、今回こうして一つの結果をいただけたことを、本当に嬉しく思います。
ジャッジシートも大切な宝物

そして今回、とても貴重だったのが、素晴らしい審査員の方々に自分のレイを見ていただけたことです。
審査をしてくださったのは、
Kuana Torres Kaheleさん
Robert Uluwehi Cazimeroさん
Kealiʻi Reichelさん
ハワイアンミュージックやフラの世界で活躍されているレジェンドの方々に、自分が制作したレイを実際に見て評価していただけたことも、忘れられない経験になりました。
審査後にいただいた、3枚のジャッジシート。
こちらも私にとって大切な宝物になりました。
審査項目は、
Beauty / Aesthetics(美しさ)
Originality / Creativity(独創性・創造性)
Theme Relevance(テーマとの関連性)
Style Compatibility(スタイルとの適合性)

そして、その中の一枚には、“Well made & nani!”
という、とても嬉しい手書きのコメントもいただきました。
「よく作られていて、美しい」という意味の言葉だと思います🙌
この言葉を見て、すごく胸が熱くなりました。
頑張って良かった〜と♡
賞をいただけたことはもちろん嬉しいですが、一つのメレとここまでじっくり向き合えたことも貴重な経験になりました。
歌詞を学び、そこに描かれている風景を想像し、自分自身のマウイでの記憶と重ねる。
どんな花ならその景色を表現できるのか。
どんな葉なら風を感じてもらえるのか。
香りや質感まで、どうレイの中に取り入れるのか。
普段の制作とはまた違った角度から、花と向き合うことができました。

初めてのレイコンペティション。
挑戦するまでは不安もありましたが、思い切って参加して本当によかったです。
そして初挑戦でいただいた、SECOND PLACE。
今回の経験を、これからの花づくり、そしてTomo Bloemのレッスンにもつなげていきたいと思います。
応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました。
そして、素晴らしい機会をくださった
HE LEI KĀHELE FESTIVAL 2026の皆さま、審査員の皆さまにも心より感謝いたします。
これからもTomo Bloemらしく、ハワイの自然や物語を感じられる花をお届けしていきたいと思います。


