高校生の頃、あるテレビドラマを見ていた時に、花屋を演じている女優さんに目を奪われました。
キラキラ輝く笑顔、ハキハキ明るい受け答え、テキパキとした身のこなし。
「素敵だなぁ、私もこんな大人になりたい。」
それ以来、花を自分の仕事にしたいという気持ちが芽生え、卒業後の進路は花の専門学校を選択しました。
専門学校在籍中には、DFA(Dutch Flower Arrangement)と呼ばれるオランダの国家認定資格を取得。
みっちりフラワーアレンジメントの技術を身につけ、基礎から応用まで学びました。
晴れて、憧れのお花屋さんに就職することができた私。
「これで私もあの時の女優さんのように、花に囲まれながらお仕事ができるわ!」
ところが。
来る日も来る日も私に任される仕事といえば、水揚げ・桶や花瓶洗い・開店準備・掃除片付け・レジ打ち・段ボールを潰して重ねて・・・といった雑用ばかり。
せっかく声をかけてくださったお客様がいても、対応できるのは接客まででした。
ご希望を聞いた後は、先輩方に「花束お願いします」「アレンジお願いします」と回すことが私の役目です。
ドラマの中の女優さんとはかけ離れた現実でした。
次々とアレンジを仕上げる先輩達を見ながら、私はといえば、入荷した花で「こんなデザインを作りたい!」「こんな色合わせが素敵かも」と想像力を鍛えることしかできません。
早くアレンジや花束も作れるようになりたい と毎日思っていましたが、”今は我慢の時”と自分に言い聞かせていました。
新人でしたから、今思えば当然のことですね(笑)
このときの経験が、のちのフローリスト人生の礎となったことは言うまでもありません。
いくつかの花屋で腕を磨き、その後はアレンジメントや花束も担当させていただけるようになりました。
フラダンスとの出会い
フローリストの仕事にやりがいを感じていましたが、結婚退職し子育てに専念することに。
上の子が幼稚園に登園している間、下の娘と共にフラダンスのママサークルに加入しました。
これが私にピタリとはまり、育児中のストレスもフラ仲間と喋ったり踊ったりすることで解消されていきます。
なぜ、フラダンスなのか?
きっかけは、ハワイで行われた姉の結婚式です。
そこはまるで、夢の中に降り立ったかのような楽園でした。
柔らかく温暖な気候
優雅に吹き抜ける風
行き交う人々の笑顔
ゆったりとした時間の流れ
香り高く色鮮やかな花々
どこまでも透明な青い海
白い砂浜、キラキラした水面
星が降り注ぐ満天の夜空
心が癒やされ、幸福感で満たされる場所でした。
そこで、現在の私のアイデンティティとなる「ハワイ文化」に遭遇したのです。
ショッピングモールの中庭で、フラダンスのショーが開催されていました。
照りつける日射しの中、大人も子供も一緒になってニコニコ楽しそうに踊っています。
プロのダンサーというより趣味の発表会だったようですが、作り笑いの笑顔ではなく、仲間と共に踊ることを心から楽しんでいるというような笑顔でした。
子ども達もすごく可愛い。
夢中になって見ているうちに、自然と私まで笑顔になっていることに気づきます。
「こんなに楽しい気持ちになれるって、なんて素敵なことなんだろう!いつか私に子どもができたら、親子で一緒に踊ってみたいな。」
大自然と共存し、人々とのふれあいを大切にするハワイアンスピリットが、当時まだ独身だった私に、深い感動を与えてくれました。
このことがきっかけで、地元 湘南のフラサークルに入ったのです。
41歳からの花仕事復帰
娘達が中学生になる頃から、パートタイマーで花の仕事を再び始めました。
18年間のブランクがあったので、一刻も早くお役に立てるように、ご迷惑をかけないようにと奮闘。
大量に入荷する花の水揚げ
重たい桶の上げ下ろし
大きなカゴ盛りアレンジ制作
かつての下積み時代があったおかげで、業務にはわりとすぐに慣れたのですが・・・
今度は、疲れ方が半端ない!
若い頃と違い、立ちっぱなしの重労働がひどく体に堪えました。
帰宅後は、そのままソファに倒れ込む日々。
花の仕事は楽しくやり甲斐もありますが、アラフィフとなった今、「この先いつまでこの体力仕事を続けられる?」と考えるようになりました。
50代60代も長く続けられる仕事をしたい。
在宅でお花の仕事ができないだろうか・・・?
そんな想いを抱えながら、いつものフラサークルで疲れを癒やしていました。
フラダンサー特有のお悩み
フラダンス仲間のあいだでは、髪飾りが悩みのタネです。
生花を一輪一輪ピンで留めていたのですが、SDGsの観点から
「きれいなお花を2~3時間で捨ててしまうのはもったいない。今後も使えるように造花で代用できないのかしら?」
と話題に上るように。
フラダンスのイベント出演時は、限られた時間内に、自分で素早くヘアアレンジをしなくてはなりません。
- 髪飾りがうまくつけられない人
- 髪が少なくて緩んできてしまう人
- 早着替えの拍子に外れてしまう人
ショーの合間に冷や汗をかきながら直すのが、毎回私たちチームの悩みでした。
もっと簡単に付けられないのかしら?
髪が少ないから花が多いとグラついて心配。
造花の髪飾りはイマイチ可愛くないのよね。
先生や仲間達がこのように話しているのを聞きながら、
「もしかして、花に携わってきた私なら何とか解決できるかもしれない。とりあえずやってみよう!」
と試してみることに。
造花専門店で花材を仕入れ、数種類のフラダンス用髪飾りの試作品を作り、チームメイトに見てもらうと、
お花の種類が多くて可愛い!
こんな色の髪飾りが欲しかった!
これなら自分で簡単につけられそう!
想像以上に喜んでもらえました。
私自身もフラダンサーだからこそ分かった、髪飾りのお悩み。
作った花を頭につけて先生や仲間達が踊ってくれている姿を見たときは、何とも言えない喜びで胸が熱くなりました。
今もなお、より良いものになるよう高品質なアーティフィシャルフラワー(造花)で、各種アレンジメントの改良を重ねています。
花とフラが織りなすALOHAタイム
フラダンスの振りには、風・雨・海・花・大地など一つひとつに意味合いがあるように、私は花の仕事でハワイアンスピリットを表現していきたいと思っています。
髪飾りやレイの他にも、アロハ気分を感じられるフラワーアレンジメントなど、たくさんの方にお届けするのが私の夢。
・サンゴや貝殻をモチーフにしたアレンジ
・島のテーマカラーで作るアレンジ
・フラチームオリジナルの髪飾り制作
どんなご要望もお任せ下さい!経験豊富なフローリストとして、そしてフラダンサーとして、ロマンティックなひとときをお約束します。
海風香る茅ヶ崎で、新感覚のHawaiianフラワーアレンジメントを心ゆくまで体験してみませんか?
湘南発→ハワイへの旅
フラと花で彩るALOHAスピリットで、
あなたの日常が南国の楽園に。
お花好きな方、ハワイ好きな方、フラ好きな方、ぜひ私と一緒にアーティフィシャルフラワーアレンジメントを満喫しましょう。
お会いできる日を楽しみにしております。
ハワイアンフローリスト®
Tomo Bloem 竹井ともみ