私が初めてプルメリアを見たのは、ハワイ旅行の時でした。
とても良い香りで肉厚な花びらが可愛くて、落ちているプルメリアを拾ってホテルの部屋に飾っていたのを思い出します。
その時から、プルメリアはハワイの花だと思っていました。
大好きなプルメリアのことをもっと知りたくなり調べてみたら、ハワイにどのように来てどのように使われていたのかを知り驚きました。
今回はプルメリアについて書いてみますね。
プルメリアの原産国はどこなの?
ハワイの花といえば、プルメリアというイメージがある方も多いと思いますが、ハワイが原産ではないという事を知っていましたか?
プルメリアの原産国は、メキシコや中南米だそうです。
ハワイに持ち込まれたのは18世紀から20世紀。
まず18世紀にアメリカから赤い花の品種が持ち込まれ、20世紀にシンガポールから白い花の品種が持ち込まれたそうです。
その後、これが掛け合わされ、ハワイで数々の品種が生まれました。
昔は葬儀の花だった!プルメリアの歴史
今現在、プルメリアはレイや髪飾りとして使われていることが多いイメージがありますよね。
しかし昔は現在の使われ方ではなく、葬儀で遺体の臭い消しに使われたことから、お墓の花と言われていたそうです。
さらに原産の熱帯地域では寺院に多く植えられていたことから、『テンプルツリー』とも呼ばれていました。
寺院に多く咲いていたことも、葬儀の際の臭い消しに使われる理由の一つになったのでしょう。
確かにプルメリアの香りはとても良い香りですが、その香りを臭い消しに使っていたということに驚きました。
その事から、今でも結婚式では使用を避ける人がいたり、年配の方にプルメリアのレイを贈らない方もいるそうです。
プルメリアには毒がある
プルメリアはキョウチクトウ科の植物です。
夾竹桃(キョウチクトウ)というと、私はテレビでキョウチクトウの毒を使った事件のドラマを見たことがあるのを思い出しました。
ということはプルメリアも毒があるのかなと思って調べてみると、やはり中程度の毒があり葉や花を食べると消化系に炎症を起こすそうです。
また、枝や葉から分泌される白い樹液が皮膚に付着すると、発疹ができて被れることもあるので注意しなくてはいけません。
こんなに可愛らしい花なのに毒があることに、生命力の強さを感じます。
プルメリア=ハワイの花というイメージがついた理由
プルメリアは外来種の中で、とても繁殖力が強いそうです。
18世紀に持ち込まれてから、いたる所に増えていったことで様々な場所で落ちた花を目にするようになりました。
その為、ハワイでは手っ取り早く使える花として、葬儀で棺に入れたり、レイにしたり、お食事に添えたり、髪飾りにしたりと使用場面が増えたのです。
プルメリアの花がハワイでたくさん見られるようになり、自然と『プルメリア=ハワイの花』として、イメージがついていきました。
まとめ
プルメリアは元々持つ強い生命力で、たくさんハワイに生息しハワイの象徴を勝ち取った花と言っても過言ではありません。
たくさん生息したことで、葬儀やお祝いの席など色々な場面でプルメリアは活躍しハワイの人々の生活に寄り添う花となったのでしょう。
時には甘い香りで人々を癒し、可愛い肉厚なフォルムで身に付ける人を引き立てたり、様々な意味でみんなに愛される花だと思います。
今現在は日本で育てる方も増えてきて、プルメリアの魅力に幸福感を感じる方が沢山いらっしゃるのではないでしょうか。
そしてハワイに行けばいつでも見ることのできる花として、今後も人々に癒しや幸福感を与える花でいてほしいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。