100円ショップの造花と何が違う?造花専門店から聞いたリアルな仕上がりの秘密 

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「造花は所詮造りもの、どこで買っても同じでしょ?」
そう思っている方にこそ読んでほしい今回の記事。

今は100円ショップでも気軽に造花が手に入りますが、『造花専門店が扱う高品質なアーティフィシャルフラワー』と、一体どんな違いがあるのでしょうか?

今回は、実際に私がいつも購入している造花専門店メーカー(東京堂さんアスカ商会さん横浜ディスプレイミュージアムさん)の3社に問い合わせて聞いてみました。

「リアルな質感の秘密」や、「専門店ならではのこだわり」についてご紹介します。

専門店に聞いた“リアルに見せる”3つのこだわりとは?

私がお聞きした3社のこだわりをまとめてみました。

どの専門店も素晴らしいこだわりで、手間暇を掛けているから価値があるしこの金額なのだと納得します。

① 素材のこだわり

素材はより生花に近い質感を出すため、サテンやベルベット風のポリエステル製の生地の他に、しっとりとした質感のポリエステルシート生地などを使用しています。

他にも様々な種類の生地があるそうで、生花の質感に近いものを選んで作るように心がけているとのこと。

中国の工場でも新しい素材の提案や新しい技術の試みなどもでてきていて、それを積極的に採用しているそうです。

②色のこだわり

職人さんが1枚1枚色付けし花パーツを組み立てたり、お客様の好みの色をリサーチし、オリジナルの色で染色しているメーカーもありました。

発色を良くするために、使用する生地の目が細かいものを選んだり、色の奥行きを出すために、何色も重ねて色づけするそうです。

③花だけではなく茎にもこだわる

アーティフィシャルフラワーと100円ショップの違いは、茎に違いがあるということをお聞きしました。

100円ショップのものは茎の色が平面単色のことが多いのですが、専門店のものは四方に枝が伸びていたり、上からペイントを重ねたり、フロックをかけたりとリアルに見えるような工夫をしているそうです。

✳︎フロックとは、生地の表面に短い繊維を植え付ける加工のことです。

安い造花と高品質な造花、どちらを選ぶべき?

ここまで高品質なアーティフィシャルフラワー(造花)のこだわりなどを書きましたが、100円ショップのお花が悪いと言っているのではありません。

それぞれに合う用途や目的があると思います。

100円ショップの造花と、専門店の上質なアーティフィシャルフラワー、それぞれにあった用途を紹介しますね。

上質アーティフィシャルフラワーのおすすめ用途

ウェディングブーケ
人生でとても大切な行事なので、写真や動画にも残ることを考え生花に近いアーティフィシャルフラワーがお勧め

開店祝いやお誕生日
人に差し上げるものは、こだわりのある本物に近いアーティフィシャルフラワーで作ると相手にもその気持ちが伝わると思います

身につける為のお花(髪飾り・レイなど)
質の高いアーティフィシャルフラワーを身につけることで、衣装やお顔とのバランスが良いし綺麗に見える

100ショップの造花のおすすめ用途

普段のお部屋に飾る
お部屋にちょっと飾る時に生花を買うような感覚で購入し飾れる

お花のアレンジやワイヤリング、テーピング練習に使う
ワイヤリングやテーピングをする時、花を短く切ってしまいますのでリーズナブルな造花で練習すれば予算も変わりますよね。

予算を下げたい時
例えばディスプレイを頼まれたり、大きなアレンジを頼まれたり、予算を決められていてメインの花やサブの花の変更ができない場合、見えない部分で100円ショップのもので対応し、予算を下げることができます

このように使う場面や用途・目的で使い分けることは大切だと思います。

花の種類の数も違うので、そもそもアーティフィシャルフラワーにしかない花もあり、そのことがアーティフィシャルフラワーを選ぶ理由の1つです。

まとめ

造花に対するイメージって、安っぽいとか、所詮造りものでしょって思っている方が、まだまだたくさんいらっしゃいますよね。

そして、生花を元にして作られている造花は、生花より劣るものというイメージがあることも事実だと思います。

造花とはこの言葉の通り、『造られた花』です。

自然に咲いたものではありません

香りもないです。

でも、1つの造花を作るのにたくさんの人の手が関わっています。

生花も育てて切って出荷する生産者がいるように、造花も製作者がいるのです

私は今回、自分が扱う造花について初めて直接専門店へ質問をしてみました。

どのメーカー様も丁寧にお返事をいただいてとても感謝しております。

改めて、3社の担当者様ありがとうございました。

私は今まで、アーティフィシャルフラワーとは、高品質・上質な造花とだけ言っていました。

でもこれからは、その質がなぜ高いのか。

理由を説明できるようになりました。

私の仕事はアーティフィシャルフラワーの魅力を伝えていくことでもあリます。

これからも専門店メーカーの方々が情熱を持って作っているアーティフィシャルフラワーを使って、レッスンやアレンジメントを作り、皆様に良さを伝えていきたいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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